特捜部Qの実写映画化、第3弾である「Pからのメッセージ」。どんなストーリーなのか、原作はどんなものなのかなど気になることをまとめてチェックしてみませんか?

ネタバレ・詳細な見どころやあらすじ

「Pからのメッセージ」とはどんなストーリーなのでしょうか?ラストまでのあらすじをまとめてみました。ネタバレが苦手な人は注意してくださいね。

また、タイトルの意味もご紹介します。Pとは一体誰なのでしょうか?

あらすじ紹介!ネタバレ注意

特捜部Qのもとへ、Pから始まる名前の子どもからボトルに入ったメッセージが届きます。メッセージは文字が消えかかっていて読み取れないが、「助けて。誘拐された。エホバが助けてくれる。P」と書かれていることはわかりました。Pとは差出人の頭文字。エホバの証人の信者である子どもが誘拐され、助けを求めていたのです。

そして捜査が進むと、手紙の差出人Pはポウルという少年で、トレクヴェという兄弟がいることがわかりました。ポウルが手紙を出したのは昔で、今はハイティーンとなっていたトレクヴェを探します。

トレクヴェは、2人が誘拐されても両親が警察にいわなかったこと、誘拐されたことを誰かに話せばエホバから見放されるからいってはいけないと両親に口止めされていたことなどを明かします。そして、ポウルはなんと犯人にハサミで刺され、トレクヴェの目の前で殺されていました。

神の存在、偉大な存在を信じる家族をターゲットに、誘拐殺人事件を起こす犯人。その正体とは一体…?

見どころはココ

宗教がらみの事件ということですが、無宗教の人にも宗教の信仰心の強さが伝わる恐ろしいストーリーです。犯人の巧妙な作戦によって、警察に通報されずに誘拐していくのには腸が煮えくり返るような怒りすらおぼえます。

カールが視聴者に近い考え方を持っているので、信仰心のあるアサドに宗教とは何なのか教えてもらっても、ピンと来ていないところがよいですね。カールに感情移入しながら、事件解明のヒントを見つけ、一緒に推理してみてはいかがでしょうか?

最後はどうなる?結末をチラ見せ

宗教によって偏った考え方を持ち、姉を虐待して失明させた母親を誘拐犯は殺害していました。そして姉を救い、今度は憎い宗教、そして信仰心を失わせようと企んで誘拐事件を起こしていたのです。

犯人はうまく身を隠し、医師になりすまし、追ってくるカールとアサドを出し抜いて次々と命を奪っていきます。守り切れないカールですが、誘拐されていた姉弟の命を救うことができました。アサドは最後に犯人と格闘し、勝利します。

ハッピーエンドとはいえない、でも犯人を追い詰め、事件を解決するこの物語は後味が悪いかもしれません。しかし、カールの中でまた何かが変わり、成長していくのを感じ取ることができます。

役名と出演者 監督スタッフなど

4作品の中でレギュラーメンバーとなっているのは、特捜部Qに所属している主人公カール・マークとその相棒アサド、そして殺人課課長のマークス・ヤコプスンの3人です。

あとは毎回違う被害者と加害者が登場しています。「Pからのメッセージ」の登場人物をまとめていますので、どんな人が出てくるのかチェックしてみてくださいね。

登場人物とキャストをチェック

特捜部Qの登場人物の中でも主要なレギュラーメンバーは3人です。日本語吹き替え版の声優も併せてご覧ください。

主人公:カール・マーク

ニコライ・リー・コス/宮内敦士

特捜部Qの主人公。コペンハーゲン警察署の殺人課の刑事だったが、事件現場に突入する際、応援を待たずに無謀な行動を取ったため負傷。同じ現場にいた同僚1名が殉職、もう1名が半身不随となってしまう。「お前と仕事したいやつはいない」と言われ、閑職部署である特捜部Qに左遷される。そこで、未解決事件の資料を目にし、違和感の残る難事件に挑むことになった。

助手:アサド

ファレス・ファレス/山本兼平

主人公が左遷された特捜部Qで勤務しているシリア系の男性。仕事が丁寧で迅速なのが特徴。事件い挑むも毎回危険な目に遭う主人公カールを幾度も救出し、サポートする。彼の淹れるコーヒーは激マズ。

殺人捜査課課長:マークス・ヤコプスン

ソーレン・ピルマーク

カールに左遷を言い渡した人物。特捜部Qを見守っている。

「Pからのメッセージ」の主要な登場人物とキャストは以下の通りです。

ヨハネス ポール・スヴェーレ・ハーゲン
イーリアス ヤコブ・ウルリク・ローマン
刑事 ヤーコブ・オフテブロ
アマンダ・コリン
ヨハンネ・ルイーズ・スミット
シーネ・マノフ

監督や脚本は?

「特捜部Q」の実写化にあたり、特に話題を呼んだのはニコライ・アーセルが脚本を務めたことでしょう。代表作は「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」です。

監督や脚本など、映画撮影に携わったスタッフは以下の表をご覧ください。

監督 ハンス・ペテル・モランド
製作 ペーター・オールベック・イェンセン
マリア・ケープフ
脚本 ニコライ・アーセル
撮影 ヨン・アンドレアス・アナスン
音楽 二クラス・スミット

この原作となっているのは?

原作となっているのは、デンマークのベストセラーとなったミステリー小説です。本のタイトルは劇場版と同じく「特捜部Q」。日本では早川書店から発行されています。原作も劇場版も、「Pからのメッセージ」は第3弾となっていますので、同じ順番に観るとわかりやすいでしょう。

作者はユッシ・エーズラ・オールスン。この特捜部Qシリーズで賞をいくつも受賞しています。北欧ミステリーの独特の世界観や雰囲気を好むファンにはたまらないストーリーなので、一気に読み進めてしまう人が続出しているようです。

現在までに出版されている「特捜部Q」シリーズの小説は7冊あります。一番新しい話だと「自撮りする女たち」となっていますが、デンマークでは2016年、日本では2018年に出版されています。比較的最近出ているということもあり、そこから「特捜部Q」シリーズのファンになった人もいるでしょう。

順番 タイトル(日本語版) 刊行年月(日本語版) 訳者
檻の中の女 2011年6月 吉田奈保子
キジ殺し 2011年11月 吉田薫
福原美穂子
Pからのメッセージ 2012年6月
カルテ番号64 2013年5月 吉田薫
知りすぎたマルコ 2014年7月
吊された少女 2015年11月 吉田奈保子
自撮りする女たち 2018年1月

これを観た人達の感想私の総評!

人が何を信じ行動するのか、という根本的な問題に向き合うことができる作品だと感じる人が多いようです。信仰心は時として人を助け、力を与えることもできますが、それがすべてではないと感じます。

アサドはその点、信仰心がありながらもしっかり考えて行動できる人物なので頼りになりますね。カールにとっては「信仰心なんて…」という気持ちがあるのでしょうけど、その考えがあったからこそ事件解決に至ったのかと思います。

日本でも宗教的な考え方は広まっていて、「信じる者は救われる」というフレーズは一度は聞いたことがあるでしょう。宗教の力に巻き込まれる人もいること、そして宗教を利用した犯罪もあるのだということを思い知らされる作品でした。

おすすめ度は?

星5つで評価すると、

「Pからのメッセージ」は星4です!

事件が明らかとなるメッセージや、トリック的にはとてもシンプルで難しいところがありませんでした。しかし、誘拐事件を起こした背景や明るみに出なかった理由、宗教の影響力などさまざまな点でとても刺激を受け、考えさせられた作品です。

第1、2弾とはまた違う悲しみを見た気がいます。一度見るとしばらく頭から離れなくなるほど印象に残ったので、今回は星4つという評価にしました。