北欧ミステリーとして知られ、デンマークでは国内映画歴代No.1にもなった「特捜部Q」シリーズ。その中でも「檻の中の女」は2013年に公開された第1弾の映画ということで注目されています。

第4弾がレンタル開始されたことで、「はじめから観たい」という方が原点に戻ってきて第1弾を観ることも多いようですね。それでは早速、あらすじやキャスト、原作などをチェックしていきましょう!

ネタバレ・詳細な見どころやあらすじ

「檻の中の女」とは一体どんなストーリーの映画なのでしょうか?ここでは、大まかなあらすじと見どころ、そして結末をご紹介していきます。

あらすじ紹介!ネタバレ注意

自分勝手な行動、そして頑固な性格から仲間を死なせ、負傷させてしまったカール。一緒に仕事をしたいと思えないと言われ、閑職部署である特捜部Qへ異動させられることに。そこでアサドという男に出会い、未解決事件を捜査するように導かれます。

カールはアサドが貼った壁いっぱいのさまざまな書類を目にしました。それは未解決事件の捜査に関わるものでした。その中でカールが気になったのは女性の写真です。「フェリーから投身自殺をした」ということで事件は片付けられていましたが、カールは違和感をおぼえるのでした。

女性の名前はミレーデ・ルンゴー。死んだと思われる日の足取りを追うと、フェリーには弟と乗っていたこと、そして多数の目撃情報があること、弟は謎の男と歩いていたことなどがわかりました。

果たしてミレーデ・ルンゴーは本当に自殺したのか?そして、弟と歩いていた男は誰なのか?カールとアサドはその真相にたどり着けるのでしょうか。

見どころはココ

ミステリーの暗い雰囲気と、被害者と加害者の間に起こった悲劇が観るものを惹きつけます。ミレーデは死んでいるの?それとも実は生きているの?ということを捜査するというより、ミレーデはどうしてそんな目に遭ったのか?ということを考えるようなストーリーとなっています。結論ではなく、過程を楽しむようなイメージですね。

証拠をコツコツ集めて、「犯人はお前だ!」と結論づけるだけではなく、ハッとさせられる展開になっているので、「ああ。なるほど…。それでこうなったのか…」と深く考えさせられるでしょう。ハラハラドキドキするシーンもあるので、結末まで見逃せません。

最後はどうなる?結末をチラ見せ

檻の中の女…。それはミレーデのことでした。檻と称したとある場所に監禁された彼女は、幼少期に犯した過ちによって犯人にじわじわと苦しめられていたのです。

過ちとは何か?犯人とはどのような関係なのか?彼女は助かるのか?という疑問の答えを、ぜひあなたの目で確かめてみてください。

役名と出演者 監督スタッフなど

4作品の中でレギュラーメンバーとなっているのは、特捜部Qに所属している主人公カール・マークとその相棒アサド、そして殺人課課長のマークス・ヤコプスンの3人です。

あとは毎回違う被害者と加害者が登場しています。「檻の中の女」の登場人物をまとめていますので、どんな人が出てくるのかチェックしてみてくださいね。

登場人物とキャストをチェック

特捜部Qの登場人物の中でも主要なレギュラーメンバーは3人です。日本語吹き替え版の声優も併せてご覧ください。

主人公:カール・マーク

ニコライ・リー・コス/宮内敦士

特捜部Qの主人公。コペンハーゲン警察署の殺人課の刑事だったが、事件現場に突入する際、応援を待たずに無謀な行動を取ったため負傷。同じ現場にいた同僚1名が殉職、もう1名が半身不随となってしまう。「お前と仕事したいやつはいない」と言われ、閑職部署である特捜部Qに左遷される。そこで、未解決事件の資料を目にし、違和感の残る難事件に挑むことになった。

助手:アサド

ファレス・ファレス/山本兼平

主人公が左遷された特捜部Qで勤務しているシリア系の男性。仕事が丁寧で迅速なのが特徴。事件い挑むも毎回危険な目に遭う主人公カールを幾度も救出し、サポートする。彼の淹れるコーヒーは激マズ。

殺人捜査課課長:マークス・ヤコプスン

ソーレン・ピルマーク

カールに左遷を言い渡した人物。特捜部Qを見守っている。

主人公と相棒、殺人課課長の他に役名が出ているのが被害者となるミレーデ・ルンゴーです。

演じたのはソニア・リヒター。最近だと2016年公開の映画、「きっと、いい日が待っている」に出演しています。

カール・マーク ニコライ・リー・コス
アサド ファレス・ファレス
マークス・ヤコプスン ソーレン・ピルマーク
ミレーデ・ルンゴー ソニア・リヒター
ミケル・ボー・ファルスゴー
トールス・リュービュー

監督や脚本は?

「特捜部Q」の実写化にあたり、特に話題を呼んだのはニコライ・アーセルが脚本を務めたことでしょう。代表作は「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」です。ミケル・ノガールは第1弾だけでなく、4作品中3作品に携わっているので、「特捜部Q」を観たらどんな演出をする人物なのか、その傾向がわかるかもしれません。

監督 ミケル・ノガール
製作 ルイーズ・ベス
ペーター・オールベック・イェンセン
脚本 ニコライ・アーセル
撮影 エリック・クレス
音楽 ヨハン・セーデルクビスト

この原作となっているのは?

原作となっているのは、デンマークのベストセラーとなったミステリー小説です。本のタイトルは劇場版と同じく「特捜部Q」。日本では早川書店から発行されています。

作者はユッシ・エーズラ・オールスン。この特捜部Qシリーズで賞をいくつも受賞しています。北欧ミステリーの独特の世界観や雰囲気を好むファンにはたまらないストーリーなので、一気に読み進めてしまう人が続出しているようです。

現在までに出版されている「特捜部Q」シリーズの小説は7冊あります。一番新しい話だと「自撮りする女たち」となっていますが、デンマークでは2016年、日本では2018年に出版されています。比較的最近出ているということもあり、そこから「特捜部Q」シリーズのファンになった人もいるでしょう。

順番 タイトル(日本語版) 刊行年月(日本語版) 訳者
檻の中の女 2011年6月 吉田奈保子
キジ殺し 2011年11月 吉田薫
福原美穂子
Pからのメッセージ 2012年6月
カルテ番号64 2013年5月 吉田薫
知りすぎたマルコ 2014年7月
吊された少女 2015年11月 吉田奈保子
自撮りする女たち 2018年1月

これを観た人達の感想・私の総評!

「ストーリー全体と展開の仕方が地味」との声もありますが、テンポよく進み、最後には手に汗握るような展開もあるので十分楽しめます。カールとアサドがバディ関係に魅力を感じる方も多く、「今後の展開が気になる!」と第2弾以降のへの期待度も高いです。

アメリカの大迫力な映画やとはまた違う、北欧ならではの独特な味を堪能できますので、一度観たらシリーズ全部を一気に観たくなるかもしれません。

おすすめ度は?

「檻の中の女」のおすすめ度を星5つで評価すると、『星3つ』です。

シリーズ第1弾ということで、まだバディのよさが伝わりきらず、どこか物足りなさを感じます。上映時間が98分ということで、その短い時間の中では表現しきれなかったのかなという印象を受けました。

しかし、事件の悲しさや胸がキュッと締め付けられるような被害者・加害者の背景は映画の雰囲気にぴったりです。被害者よりも加害者に同情する人もいるかもしれませんね。

事件は1話完結ですが、特捜部Qとしてこれからどんな成長をしていくのか気になります。次につながる物語としてぜひ観ておきたい映画でしょう。