特捜部Qの実写映画化、第4弾である「カルテ番号64」。どんなストーリーなのか、原作はどんなものなのかなど気になることをまとめてチェックしてみませんか?

ネタバレ・詳細な見どころやあらすじ

「カルテ番号64」とはどんなストーリーなのでしょうか?ラストまでのあらすじをまとめてみました。ネタバレが苦手な人は注意してくださいね。

また、タイトルの意味もご紹介します。カルテ番号ということは病院が舞台なのでしょうか?果たしてその真相は…?

あらすじ紹介!ネタバレ注意

アサドが異動することとなり、代わりのメンバーを入れようと面接するのですが、カールはアサドを引き止めることもなく、まったく興味を示しません。そうこうしているうちに、とあるアパートの一室から隠し部屋を発見し、中から3人の遺体が出てきました。遺体といってもすでにミイラ化しており、まるで生活しているかのように座らせられていたのです。

時はさかのぼり、1961年。愛し合う男女がいました。名はテーイとニーデ。ニーデのお腹には2人の赤ちゃんもいます。しかし、いとこ同士ということでニーデの父親が2人を認めず、ニーデはスプロー島にある女子収容所に入れられてしまいました。

女子収容所は更生させることを目的とした施設ですが、その裏でおかしなことが起きていました。また、ミイラが発見された部屋の借主が女子収容所で勤めていた看護師だと判明。そこでカールはその看護師の行方を探し始めるのでした。

  • 看護師が殺人を犯してミイラとなるまで遺体を放置していたのか?
  • 看護師は今どこにいるのか?
  • 女子収容所で起きていた異変とは何なのか?

という謎を解明するために、ぜひ作品を見てみてくださいね。

見どころはココ

衝撃的なシーンといえば、ミイラ化した遺体がテーブルを囲んで座っているところでしょうか。奇妙な雰囲気が漂い、殺人なのか?心中なのか?といった考えも頭をよぎります。

部屋の借主が看護師ということで、その行方を捜していきますが、同時進行で過去のシーンも流れるので混乱する人もいるかもしれません。女子収容所は今は閉鎖されていますので、女子収容所が出てくるシーンはすべて過去の話です。

今回の作品で登場する女子収容所は、実在した収容所がモデルとなっています。収容されるのは軽度の知的障害者で、出所する際に不妊手術をしなくてはいけない決まりとなっていたようです。そのような残酷な出来事に再びスポットライトを当て、過去の過ちとその背景を浮き彫りにする作品となっているのが「カルテ番号64」なのです。

最後はどうなる?結末をチラ見せ

ミイラ化した遺体を放置していたのはニーデでした。ニーデは自分を痛めつけ、人生を変えた3人を殺害し、その遺体をとある写真を再現し並べていたのです。

自分を痛めつけた事件、それは同意なく強制的に行われた中絶手術と不妊手術でした。収容所から逃亡しようとしたニーデは捕まり、医師に迫られます。抵抗して耳を噛みちぎると、医師は怒り、ニーデに無理やり手術を施したのです。

医師は「寒い冬」という組織のメンバーでした。移民の若い女性に不妊手術を行い、弱者断絶の思想を抱く集団。ニーデはそれに巻き込まれた形となってしまったのです。

そして、復讐のために次々と殺害し、最後に医師を殺そうと計画していたところ、テーイと再会。再び愛を知ったニーデは犯行を止め、自分の過ちに気づきました。不可解なミイラはニーデの復讐によるものだったのです。

医師はまだのうのうと生きており、他のメンバーとともに真相を突き止めようとするアサドを殺害しようとしていました。しかし、カールがそれを阻止。無事に事件を解決することができました。

役名と出演者 監督スタッフなど

4作品の中でレギュラーメンバーとなっているのは、特捜部Qに所属している主人公カール・マークとその相棒アサド、そして殺人課課長のマークス・ヤコプスンの3人です。

あとは毎回違う被害者と加害者が登場しています。「カルテ番号64」の登場人物をまとめていますので、どんな人が出てくるのかチェックしてみてくださいね。

登場人物とキャストをチェック

特捜部Qの登場人物の中でも主要なレギュラーメンバーは3人です。日本語吹き替え版の声優も併せてご覧ください。

主人公:カール・マーク

ニコライ・リー・コス/宮内敦士

特捜部Qの主人公。コペンハーゲン警察署の殺人課の刑事だったが、事件現場に突入する際、応援を待たずに無謀な行動を取ったため負傷。同じ現場にいた同僚1名が殉職、もう1名が半身不随となってしまう。「お前と仕事したいやつはいない」と言われ、閑職部署である特捜部Qに左遷される。そこで、未解決事件の資料を目にし、違和感の残る難事件に挑むことになった。

助手:アサド

ファレス・ファレス/山本兼平

主人公が左遷された特捜部Qで勤務しているシリア系の男性。仕事が丁寧で迅速なのが特徴。事件い挑むも毎回危険な目に遭う主人公カールを幾度も救出し、サポートする。彼の淹れるコーヒーは激マズ。

殺人捜査課課長:マークス・ヤコプスン

ソーレン・ピルマーク

カールに左遷を言い渡した人物。特捜部Qを見守っている。

その他の主要な登場人物とキャストは以下の通りです。

ローセ ヨハン・ルイズ・シュミット
バク ミハエル・ブロストラップ

監督や脚本は?

「特捜部Q」の実写化にあたり、特に話題を呼んだのはニコライ・アーセルが脚本を務めたことでしょう。代表作は「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」です。ミケル・ノガールは第1弾だけでなく、4作品中3作品に携わっているので、「特捜部Q」を観たらどんな演出をする人物なのか、その傾向がわかるかもしれません。

監督 クリストファー・ボー
製作 マリー・ゲード・デネッセン
ペーター・オールベック・イェンセン
脚本 ニコライ・アーセル
撮影 ヤコブ・モーラー
音楽 アントニー・レド
ミッケル・マルサ

この原作となっているのは?

原作となっているのは、デンマークのベストセラーとなったミステリー小説です。本のタイトルは劇場版と同じく「特捜部Q」。日本では早川書店から発行されています。原作も劇場版も、「カルテ番号64」は第4弾となっているので、同じ順番に観るのがわかりやすいでしょう。

作者はユッシ・エーズラ・オールスン。この特捜部Qシリーズで賞をいくつも受賞しています。北欧ミステリーの独特の世界観や雰囲気を好むファンにはたまらないストーリーなので、一気に読み進めてしまう人が続出しているようです。

現在までに出版されている「特捜部Q」シリーズの小説は7冊あります。一番新しい話だと「自撮りする女たち」となっていますが、デンマークでは2016年、日本では2018年に出版されています。比較的最近出ているということもあり、そこから「特捜部Q」シリーズのファンになった人もいるでしょう。

順番 タイトル(日本語版) 刊行年月(日本語版) 訳者
檻の中の女 2011年6月 吉田奈保子
キジ殺し 2011年11月 吉田薫
福原美穂子
Pからのメッセージ 2012年6月
カルテ番号64 2013年5月 吉田薫
知りすぎたマルコ 2014年7月
吊された少女 2015年11月 吉田奈保子
自撮りする女たち 2018年1月

これを観た人達の感想私の総評!

実際に起こった悲劇をモデルとしているためか、異様な思想とメンバーの不気味さがリアルでゾッとしました。特捜部Qはハッピーエンドということがなく、事件は解決しても後味が悪いのが特徴なのですが、今回もやっぱり言葉では表せないつらさが残ります。

ただ、被害者であるニーデが加害者となり、悪とされてしまうのはなんだか納得がいきません。事件の真相に至るまでじわじわと来るものがあるからか、視聴者は食い入るように見てしまったという人が多い印象を受けました。

おすすめ度は?

星5つで評価すると、

「カルテ番号64」のおすすめ度は星4です!

世界で実際に起こっていたことを題材としているため、よりリアルに問題と今後の在り方を考えるきっかけとなりました。やりきれない悲しさやつらさに涙する人も。しかし、事件が世間に知られ、明るみに出た点では少しスッキリしたような気持ちになります。

また、カールの素っ気なさが不穏な空気をつくっていたのですが、ラストでは相棒アサドに少しだけデレるというところが最高でした。事件と推理、そしてカールとアサドの関係の変化に注目して、ラストまで見逃さないでほしい作品です。